1.便秘と体臭の関係
便秘とは、便が何日も体に溜まっている状態を言います。3日以上便が出ていない場合は便秘です。
便は、食べ物から栄養を取った残りかす。一刻も早く体の外に排出しないと腐敗します。体内に残された便も何日もそのままだとおならも臭くなり、便が腐るとニオイだけでなく毒素も排出され、腸壁からニオイとともに吸収されて血液に乗って全身に巡ります。
このような毒素は肺にも到達し、呼吸とともに外に排出されることで、口臭の原因になります。皮膚から排出されることで体臭の原因にもなります。怖いですね!!
悪臭であっても常に自分の周りでそういったニオイがしていると鼻も馬鹿になります。慣れてしまって気づかなくなるという怖い現象が発生します。10日以上便秘という場合には、体臭がきつくなっている可能性もあるので、家族などに確認をしてもらい、ニオイチェックをしましょう。
2.便秘で体臭が臭くなる理由
人間は、腸と肝臓の間で行われる循環システム「腸肝循環」があるのですが、食べた物は腸内細菌によりニオイ物質が作られます。
腸の中で発生したニオイ物質は、一部は便として排出、残りの大部分は肝臓へ送られ、尿素に合成・分解され無臭化(無毒化)をして、尿として排出します。合成・分解されなかったニオイ物質は再び腸で便やおならとして排出され、一部はまた肝臓へ送られ無臭化されるのです。これが正常な腸肝循環です。
しかし、長期間腸内に残っていると、老廃物が腐敗、発酵し、ニオイ物質を増加させます。腸内にニオイ物質が増え、腸内環境が悪化すると、ニオイ物質を作り出す悪玉菌が増殖し、腸内の消化、吸収を助ける働きをする善玉菌が減少するため、さらに腸内環境は悪化します。腸内環境の悪化はニオイ物質を作り出すだけでなく、腸の働きをも低下させてしまい、腸肝循環がうまくいかなくなり、無臭化ができなくなってしまうのです。
腐敗臭、魚臭、便臭がするときは腸内環境が悪化しているときのニオイです。臭いのはおらなだけではないので、注意が必要です。
3.生理前から便秘気味になる
生理と便秘の関係はある?
生理にはホルモンバランスが変化して体にも心にも変化が生じるのはご存知かと思います。
排卵後から生理前の期間の「黄体期」この時期に分泌される黄体ホルモンが関係しています。
この時期は体調が崩れやすい時期なんです。
黄体ホルモンは妊娠に備えるために大切な働きをしてくれるのですが、その一方で腸の働きに悪影響が及んでしまいます。
しかも腸の働きが弱まると、ガスが溜まって生理痛が厳しいなんてことも。。。
さらには血流、代謝も悪くなってしまうので、便が硬くなったり便秘の原因になってしまうというわけです。
生理中は何かとストレスを感じやすく、そのことによりホルモンバランスが崩れることもあります。
便秘を解消できる時期のはずなのに、生理中でも黄体ホルモンが分泌して便秘が続いてしまう原因になる恐れもあります。
生理が要因でも体臭が強くなる?
生理前の黄体ホルモンの分泌が原因で、カラダは皮脂をより多く分泌します。
この皮脂が皮膚の常在菌をエサにすることにより、ニオイを出してしまうんです。
また整理の際は、嗅覚に敏感になるため、普段は気にならなかったニオイが妙に気になるなんてこともあるようです。
「便秘」が「体臭」に影響してたなんて!?